皆様こんにちはMushmans代表の藤田です
本日は入荷情報をお休みして、最近感じた事をひとつ文章化してみます
先日、私の敬愛するメーカーより商品の入荷がありました
その商品に紛れて一部の旧い新聞記事が・・・
1998年11月22日発行の朝日新聞
綺麗に折りたたまれ、ファイルに入った状態の新聞記事は12年程経つ今まで、大切に保管されていたと推測出来るコンディションだった。
その新聞は日曜版「100人の20世紀」という特集に「フェルディナント・ポルシェ」とあった。
私が敬愛するメーカーの社長様が、私がVW好きなのを覚えてくれていて、この新聞記事を送ってくれたのだった。
フェルディナント・ポルシェ・・・
氏が創り上げたクルマは[PORSCHE]だけでは無い、戦前の名車
「メルセデス・ベンツS」やフランスの大衆車
「ルノー4CV」にもフェルディナント・ポルシェが参加していた(←諸説ありますが・・・)。その神髄は2100万台オーバーの生産を行った
「フォルクスワーゲン・Type1(ビートル)」に表れる。
氏の才能を知る多くの人々が誘いをかけた。
この記事には多くの、興味深い内容が綴られていました。
アドルフ・ヒトラーに命じられ、「国民車/フォルクスワーゲン(VW)」の開発に着手したフェルディナント・ポルシェは、長年の夢だった「快適で経済的な小型車」の設計に没頭したそうだ。
アドルフ・ヒトラーは徹底したコストダウンを厳命し、ポルシェが頭を悩ませた末に行きついたデザインが、材料を節約出来る流線形のデザイン
だった。
「ビートル(かぶと虫)」の愛称は、ヒトラーが国民の為に販売価格を抑えるべく 、コストダウンを厳命した結果生まれた副産物だったなんて
この可愛いフォルムの陰に、独裁者アドルフ・ヒトラーが潜んでいる訳です。
しかし、フェルディナント・ポルシェは時代に翻弄される。
1939年オーストラリアを併合したドイツはポーランドに侵攻・・・第二次世界大戦が開戦する。
大衆車の筈であったVWビートルは軍用車として急ピッチに生産され約7万台が戦場に送りこまれた。
1945年ドイツ無条件降伏、オーストリアに疎開していたポルシェは、戦中にフランス人労働者を虐待したという戦争犯罪の容疑で逮捕され、フランス本国に送られる事となる。
その2年後にあたる1947年8月、戦犯の疑いが晴れドイツに戻ったポルシェ・・・・
彼の眼に写ったのはアウトバーンを行き交かう「VWビートル」。
国民車として設計したにもかかわらず、すべて軍用車に廻されていたビートル。その国民車の夢が、フランスでの拘留中に実現していたのだ。
フェルディナント・ポルシェは「私のビートル!!」と地にひれ伏し、そしてあたりかまわず泣いたという。
VWビートルは、この後2003年まで生産が続く。
フェルディナント・ポルシェの夢は実を結び、凡そ60年間 世界のスタンダードに君臨したのだ。
全ての「人間」は当然ながら、「物」にも 非常に興味深い歴史が背景に存在する。
これらの歴史は「人間」と「物」とが密接に絡み合い、非常に大切な「想い」となり 時代に翻弄されながらも生き続ける。
何が言いたいか?ですが、普段あたりまえに在る「物」は、「人間」や「時代」に命を吹き込まれた「想い」のうえに存在しているという事で。
我々が扱っている商品に関しても全く同じ事が言え、大量生産時代に逆行し非効率という、現代で言われる「悪」に真っ向から立ち向かっております。
これは、作り手と売り手から皆様に対して その物に対する「想い」をお届けしたいからです。
この新聞記事の送り主は、私の敬愛するメーカー
【Two Moon】 。頑なに拘りぬかれたアイテムの中に、そっとこの記事を入れてくれました。
皆様も御存じの通り、
【Two Moon】のアイテムには様々な背景が存在し、永く愛されるブランド。
VWビートルと何か通ずるものを感じたのでありました。
最後に、文末にこんな記述があった。
町工場の雰囲気が漂う、シュツットガルトのポルシェ本社工場のラインには、様々な種類の車種が流れてくる。
911の後から993その次には996が来る。
熟練した組立工チームが、違う車種がやって来るたびに違う作業をする。
車体とエンジンがドッキングする。案内係が「この作業はマリー、結婚と呼ばれます」と説明した。
すると青いツナギを着た組立工がこちらを向き、「マリー!」と叫んで笑った。 非常に人間的なラインだった。
ポルシェってスゴイですよね〜、色々なクルマがありますが 何かポルシェってドキドキする存在じゃないですか
この記述を読んで納得
機械にこれだけ人間が介入しているから 特別なオーラを醸しだすんですね〜
頑張って仕事して
ポルシェ乗れるようになろう
と思った今日この頃
そうそう、結婚といえば 先日Mushmansの常連様(○○木さん)が結婚されました
改めて、
おめでとうございます
話しが少しそれましたが・・・
Mushmansで扱う商品にも、多くの人間の想いが詰まっております。
そして、これを皆様にしっかりとお伝えするべく、日々精進しております
長文お付き合いいただき、有難うございました